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研究に関するホームページ上の情報公開文書

初発悪性リンパ腫患者における血清亜鉛濃度と末梢血リンパ球数の相関に関する研究
藤田保健衛生大学医学研究倫理審査委員会受付番号:HM18-004
研究責任者:藤田保健衛生大学医学部 臨床薬剤科 教授 山田 成樹
本研究は藤田保健衛生大学の医学研究倫理審査委員会で審査され、学長の許可を得て実施しています。

 亜鉛は、人体にとって、必須微量元素の一つであり、2番目に豊富な微量元素です。
生体内の200以上の酵素に含有され、遺伝子の転写制御や細胞の分化・増殖に必要な元素です。また免疫システムにおいても、重要な役割を担っています。過去の研究から、マウスを用いた実験で、亜鉛が欠乏することによって、リンパ球の前駆体が減るということが明らかとなりました。また、65歳以上の亜鉛欠乏状態の健康な方を対象に、亜鉛を補充したところ、亜鉛の濃度が上昇し、末梢血のTリンパ球が増加したという報告もあります。
血液がんのひとつである悪性リンパ腫は、原疾患による免疫機能の低下と、抗がん剤治療による免疫抑制状態が考えられ、その評価が重要となります。またわたしたちは過去に、悪性リンパ腫の患者さんのうち、抗がん剤治療前に多くの方が亜鉛の欠乏状態にあることを明らかとしました。一方で、悪性リンパ腫の患者さんにおいて、その血清亜鉛濃度と、末梢血のリンパ球数との関連を評価した報告はありません。
 本研究において、自施設における血清亜鉛濃度と末梢血リンパ球数の相関を明らかとすることは、欠乏状態の亜鉛を補充することによる末梢血リンパ球数への影響を評価する予備調査として、有益と考えられます。

 対象は藤田保健衛生大学病院血液内科において2011年4月から2017年4月までに初発悪性リンパ腫と診断された患者さんとし、66名の患者さんの年齢、性別、身長、体重、血清亜鉛濃度、リンパ球サブセット等を調査します。研究期間は、本学医学研究倫理審査委員会承認後から2020年12月31日までとします。
患者さんのデータは安全な管理のもとで保管し使用しますので、登録情報の漏洩がないよう万全な対処をします。また外部への資料・情報の提供はありません。

研究組織

研究組織:
本学の研究責任者:
藤田保健衛生大学医学部 臨床薬剤科教授:山田 成樹(やまだ しげき)
TEL:0562-93-2208 FAX:0562-93-4537 E-mail:syamada@fujita-hu.ac.jp

本研究の実施に際して、データの利用目的を含む基本情報を本ホームページ上で公開します。もし患者さんがご本人のデータ利用を拒否された場合は、速やかに研究対象から除外いたします。尚、データ利用を拒否された場合につきましても、今後の診療および治療上の不利益を被ることはありません。研究のより詳しい内容をお知りになりたい場合は、他の患者さんの個人情報保護やこの研究の独創性確保に支障がない範囲で、資料を閲覧していただくことが可能です。希望される場合は、担当研究者にお申し出下さい。