お知らせ

「研究活動のご紹介」についてお知らせを公開しました。

研究に関するホームページ上の情報公開文書

研究課題:骨粗鬆症性骨折リスクに関する調査
研究組織:藤田保健衛生大学医学部 臨床薬剤科/内分泌・代謝内科/整形外科
     金城学院大学薬学部
藤田保健衛生大学医学研究倫理審査委員会受付番号:HM-18-045
研究責任者:藤田保健衛生大学医学部 臨床薬剤科 教授 山田 成樹

 日本における骨粗鬆症患者は約1280万人と推定されていますが、実際に治療されている患者は約200万人と推察されておりその割合は大変少ないものとなっています。そして近年の日本においては骨粗鬆症に対する治療効果の優れた薬剤が多く開発され様々な治療方法があるにも関わらず、骨粗鬆症によって骨折される患者は年々増加しています。骨粗鬆症による骨折は身体的だけではなく精神的な点からも日常生活に影響を及ぼし、要介護状態となる主な原因のひとつとなっています。また、個々の生命予後にも深く関わっているとされています。このような骨折を防ぐためには骨粗鬆症の治療をなるべく早く開始することが重要ですが、骨折を起こす前の骨粗鬆症は無症状な場合が多く、患者様自らが骨粗鬆症に気付くのは難しいのが現状です。
 現在、医師や看護師、薬剤師などのいろいろな医療関係者が皆で協力し合うことで、骨粗鬆症による骨折の可能性が高い患者様の窓口となって治療を始めるきっかけづくりをする取り組みが行われています。骨折の可能性が高くなる原因は現在でもいくつかわかっている部分はあり各個人におけるこれからの骨折を起こす可能性を骨折リスクとして表せるようになりました。高い骨折リスクをもつ方々の傾向がもっと明らかになることで、私たち医療関係者は治療を必要とする患者様にもっと早く関わることができるようになると思われます。  
 今回、藤田保健衛生大学病院に入院された患者様を対象に、疾病と骨粗鬆症による骨折リスクの関係について実証しようと考えています。対象は、2017年5月1日〜2018年3月31日に、当院に入院された患者様です。調査に使用させていただく項目としては、患者様の病歴、骨折歴、患者様のご両親の骨折歴、年齢、性別、身長、体重などの患者様情報、骨粗鬆症治療に関わる薬剤情報です。研究期間としては調査終了後5年以内を予定しております。検証に用いられる患者様のデータは藤田保健衛生大学病院から外部に持ち出すことはなく、完全管理のもとで保管、使用いたしますので情報漏洩はありません。
 本研究の実施に際して、データの利用目的を含む情報を本ホームページ上で公開いたします。研究のより詳しい内容をお知りになりたい場合は、他の患者さんの個人情報保護やこの研究の独創性確保に支障がない範囲で、資料を閲覧していただくことが可能です。希望される場合は、下記問い合わせ先までご連絡下さい。また、本研究の対象になられる方で、ご自身のデータの利用を除外してほしいと希望される方は、下記問い合わせ先までご連絡下さい。速やかに研究対象から除外いたします。なお、除外のお申し出により患者様が不利益を被ることは一切ございませんのでご安心下さい。
 本研究の実施により、今後の骨粗鬆症治療に貢献できると考えております。ご理解とご協力の程、よろしくお願いいたします。

【問い合わせ先】
藤田保健衛生大学医学部 臨床薬剤科
教授:山田 成樹(やまだ しげき)
TEL:0562-93-2208 FAX:0562-93-4537
E-mail:syamada@fujita-hu.ac.jp