お知らせ

「研究活動のご紹介」についてお知らせを公開しました。

研究に関するホームページ上の情報公開文書

アセナピンとオランザピンの継続率の比較と脱落に関する因子の検討
藤田医科大学医学研究倫理審査委員会受付番号:HM19-050

1.研究の対象
2016年9月15日から2018年12月31日までに当院でアセナピン、オランザピンが内服開始となった統合失調症患者および統合失調症感情障害患者の方

2.研究目的・方法・研究期間
セナピンは多元受容体標的化抗精神病薬(MARTA)に属する抗精神病薬です。同じMARTAであるオランザピンと比較して、多くの受容体(ドパミン・セロトニン・アドレナリン・ヒスタミン)に対する親和性や、クロルプロマジン(CP)換算による力価が同等であるなどの共通点を有しています。また、糖尿病患者に対し使用可能であること、ムスカリン受容体への親和性が非常に低く便秘や口渇などの副作用が少ないことから、これまでオランザピンの使用が躊躇されるような症例に対する有用性が期待されています。一方で、抗精神病薬初となる舌下錠という剤形であることや、特有の副作用である口腔内の感覚鈍麻が、患者の服薬アドヒアランスや治療継続率にどのような影響を及ぼすかは明らかとなっていません。そこで当院においてアセナピンとオランザピンが使用された統合失調症患者および統合失調症感情障害患者を対象に、治療継続率および中断理由の違いを明らかにする目的で調査を行います。対象は2016年9月15日から2018年12月31日までに当院でアセナピン、オランザピンが内服開始となった統合失調症および統合失調症感情障害患者様とし、各薬剤の継続率および中断された場合はその中断理由と中断までの継続日数を調査します。本調査の研究期間は本学医学研究倫理審査委員会承認より2021年3月31日までとします。

3.研究に用いる試料・情報の種類
患者基本情報:年齢、性別
薬剤情報:CP換算値、ジアゼパム(DAP)換算値、ビペリデン(BP)換算値、
各薬剤の継続率、中断されていた場合はその中断理由と中断までの継続日数

シクレスト舌下錠5mg、ジプレキサザイディス2.5mg、ジプレキサザイディス5mg、ジプレキサ錠5mg、ジプレキサ錠10mg、ジプレキサ細粒1% 

4.外部への試料・情報の提供 
 なし

5.研究組織
本学の研究責任者:
藤田医科大学医学部 臨床薬剤科教授:山田 成樹(やまだ しげき)
TEL:0562-93-2208 FAX:0562-93-4537 E-mail:syamada@fujita-hu.ac.jp

本研究は本学の医学研究倫理審査委員会で審査され、学長の承認を得て実施されています。また、本研究の対象になられる方で、ご自身のデータの利用を除外してほしいと希望される方は、上記問い合わせ先までご連絡下さい。速やかに研究対象から除外いたします。なお、除外のお申し出により患者様が不利益を被ることは一切ございませんのでご安心下さい。