お知らせ -
「研究活動のご紹介」についてお知らせを公開しました。
研究に関するホームページ上の情報公開文書
藤田保健衛生大学疫学・倫理審査委員会受付番号:14-225
研究課題: 「再発/難治非ホジキンリンパ腫患者に対する救援療法(DeVIC療法)におけるカルボプラチン投与量設定の妥当性に関する検討」
研究責任者:藤田保健衛生大学医学部 臨床薬剤科 教授 山田 成樹
カルボプラチンは固形がんの化学療法に有用な薬剤の一つで、主な有害事象である血小板減少は血中濃度-時間曲線下面積(Area Under the Curve:AUC)に依存します。このため、薬物動態理論に基づく骨髄抑制制御目的により、カルボプラチンの投与量算出にはカルバート式:AUC×(GFR+25)が一般に用いられ、腎機能を考慮した投与設計が行われています。
一方、血液腫瘍領域における再発/難治非ホジキンリンパ腫を対象とする救援療法の一つであるDeVIC(dexamethasone, etoposide, ifosfamide, carboplatin)療法において、通常、カルボプラチンの投与量は体表面積に基づいて算出されており、腎機能を考慮した補正の必要性について議論した報告はありません。そこで、今回わたしたちは、治療に用いられたカルボプラチンの投与量からカルバート式を用いてAUCを逆算出し、有効性及び安全性を指標として、DeVIC療法に用いるカルボプラチンの投与量算定方法の妥当性について調査を行います。さらに、極端に体表面積の小さい患者様、腎機能障害を有する患者様について詳細な調査を行うことで、薬剤の特性に応じた投与量の調節、投与量設定に繋げたいと考えております。
対象は藤田保健衛生大学病院にてDeVIC療法による治療を受けたことのある患者様とし今まで藤田保健衛生大学病院を受診した患者様60名の血液データを対象に調査を行います。患者様のデータは完全管理のもとで保管、使用いたしますので情報漏洩はありません。本研究の実施に際して、データの利用目的を含む情報を本ホームページ上で公開いたします。もし患者様がデータ利用を拒否された場合、速やかに研究対象から除外いたします。尚、データ利用を拒否された場合につきましても、診療および治療上の不利益を被ることはございません。
本研究の実施により、血液腫瘍領域に用いられるカルボプラチンの適正使用へ貢献できると考えております。
何かご意見がございましたら、下記までお問い合わせください。
ご理解とご協力の程、よろしくお願いいたします。
【問い合わせ先】藤田保健衛生大学病院 臨床薬剤科
教授:山田 成樹(やまだ しげき)
TEL:0562-93-2208 FAX:0562-93-4537
E-mail:syamada@fujita-hu.ac.jp